僕は戦国時代が好きで、その中でも織田信長が一番好きである。
「本能寺の変」さえなかったら・・・といつも思う。
それはそれとして、成長企業の人事担当は、
「織田信長に仕えていたころの秀吉」
がいいと思う。(太閤秀吉のころの秀吉ではない。)
秀吉は殴られても蹴られても、「サル」と呼ばれてもけろっとしていたそうである。
失敗したものは、「ありゃごめんなさい」と言って、それでもって裏では
しっかり仕事をしていた。
仕事が気に入らないと、戦場をほっぽらかして自分の城に戻って、
どんちゃん騒ぎをした。
(これは、仕事は気に入らなかったけど、謀反は起こしませんよ、っていう
信長へのサインだそうだ。)
社長がおっしゃることをできる限り実現していくのが人事担当の本分だ。
だからしっかりやらなければいけないのだが、10言われて10やるのは難しい。
経営は振れる。あたりまえである。
僕ら以上に会社のことをいつも考えているのが社長だ。
入ってくる情報も多彩だし、視点も視野も広い。
だけど、人事がそれでいちいち振れていては、社員はたまらない。
社長に言われたことは決して忘れないけど、
忘れたふりをしなければならない時がある。
そのまま「わかりました!」ってやっていい時と、そうじゃない時がある。
そうじゃない時は、2度、3度言われて「あ、これは思いつきじゃなくて本気だ」
と思うまで、「うっかり」しておくことだ。当然、叱られるだろうけど、そういう時は
「ありゃごめんなさい」って素直にひたすら謝ろう。ただ、その背景には
「人事ポリシー」がなければならない。「会社の社員に対する考え方」が
人事ポリシーだが、そこを社長としっかり握っておかなければならない。
秀吉だって信長の理想や目指す姿に共感して、根本的なところは理解していた
からできたことだ。どこまで理解できるかはわからないが、社員に対して
どう考えるか、については折に触れて社長と語っておかなければならない。
方法論ではなく本質の会話をしておくこと。
これがないとほんとは人事なんてできない。
そのうえで、「ありゃごめんなさい」。
でも、10言われたら5ぐらいはすぐにしっかり実行しとかないと、
社長にストレスがたまってクビになるかも。それから、「忘れたふり」と「忘れた」は
ぜんぜん違うので、「忘れてないけど忘れたふりをする」こと。
ちょっと高等技術かな。
(人事ポリシーの作り方は、人事の学校でどうぞ。)
(文) 人事の学校 主任講師 西尾 太
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